世界的PM不足に想う

PMとは、プロジェクト・マネージャーの略でございまして、これが不足しているそうでございます。ぼくの周りにも、思い当たる節がございまして。

「カレーを作るから、カレーの材料を買ってきて」
「分かりました。何を買ってくればいいですか?」
「じゃあ、とりあえず豚肉と玉葱と人参とジャガイモ」

という指示を出したとします。最終的に買い物から帰ってくると、豚肉と玉葱と人参とジャガイモしか買ってきてなくて、

「え、、、ルーはないの?」

みたいなやり取りが、このところ続いているのであります。なんとなく、泣いて馬謖を切り、小さな案件まで全て自分でこなしている諸葛孔明の噂を聞きつけて、「そんな細かいことまで自分でやっているなんて、もはや孔明の命も長くないぞ!」と喝破した司馬懿仲達が偲ばれる昨今でございます。

ここは、材料はああ言われたけど、セロリとリンゴも入れたいな。ルーはハウスかなSBかな。辛口なのかな、甘口なのかな。中村屋のカレー粉奮発しちゃおうかな。ちょっと待てよ、予算は幾らなんだろう?豚肉を牛すじに変えたら起こられるだろうか、とかとか、考えて欲しいんです。

ということは、ですよ。

何がまずいのかというと、最初の質問がまずいんですね。

「何を買ってくればいいですか?」

ではなく、

「どんなカレーを作りたいですか?」

と聞いて欲しいんですね。逐一、指示を求められると、なんとなく、質問された時点で、ぼくも不安になってしまいます。この人、大丈夫かな。う、うん、じゃあ、自分で買ってくるよ、と言いたくなってしまう。

でも、物理的に買い物に行けないので、とりあえず任せるわ、と託してみると、テーブルに置かれたのがカレーではなくハヤシライスのルーだったりして、orzとなってしまうわけです。

誰と言うこともなく、責めているわけでもありません。一箇所ではなく、ほうぼうで置きていることです。なんで、こんなことが置きてしまうのか、考えてみました。

【理由①】「お前の指示が不完全なんじゃ、ボケ」

そのとおりです。ぼくの怠慢が原因です。こうしたミスをなくすには、マニュアルを作って、ミスのデータを増やして再発をなくせばいいんだと思います。でも、マニュアルでやるとミスがなくなる一方で、成功の振れ幅も限定されてしまいます。レシピが固まると、毎回、同じカレーができてしまうのと同じです。

要は、おもしろくないんです。成長をみたいんです。お、今回のカレー、美味しくできてるねぇ、みたいなものは、マニュアルからは生まれないと思うんですよね。なので、この要因は、言い訳とともに捨象するのだます。

【理由②】「完成形を想像できない」

①にも繋がるんですけれども、どうも見ていたら「完成したらどうなるんだろう」という想像力が欠落しています。自分の頭の中で完成像がないので、何買ってきたらいいですか?、次にくる質問は、何個いります?、どこで買ったらいいですか?、といった具合に、「逐一指示を求める」ものになってしまいがちです。

たぶん、完成像をイメージする作業のことを、我々は「思考」と呼んでいるわけで、思考方法のことを「論理」というんですね。

はっきりいって、論理的思考ができていない、って書くと難しいですかね。論理的思考、というとプロセスの話みたいになってしまいますが、そうじゃないですよね。どうやって、そこにたどり着くのか、というのは明確にゴールを設定しておかねばならず、完成像の共有、というのが一番大事なことなんですね。

ただ、指示をもらってやることを「思考している」と誤解しているのかな、と感じています。その仕事が終わったときに、どうなっているのか。成功イメージ、そして失敗イメージを描くことが、本当に重要です。

エディ・マーフィーが言うように、「思考は現実化するのよね、48時間以内に」は本当なのです。

【理由③】「情報をとろうとしない」

情報をとらない、というよりは完成形のイメージができていないので「情報をとれない」という方が正しいでしょうね。最初は、情報の取り方が分からないのかな?と思って、情報の取り方とか、リサーチとか分析の仕方を教えるんですが、なんちゅうんでしょう。本当に、グーグル検索すらできないですね。何をやっていいか分からないから。

最終的に、とりあえず人に聞いて鵜呑みにしますね。そういう人は血液型占いを信じている人が多いです。まじウケる。おれはB型ですけど、何か?。

とにもかくにも、何をやっていいか分からない(思考できない)人に、「自分で調べて、自分で考えてやってみろ」というとパニックになりますね。やがてフリーズして動かなくなる。で、動かなくなるのは困るので、一から指示する→【理由①】に戻る。

【理由④】「人の話を聞かない」

で、人の話を聞いてないですね。一生懸命、人の話を聞く、ということができない。うちのスタッフもそうですね。人が話している途中で「うん、うん」と相槌を取る。なまじ頭が良いもんだから、言われたことを即座に処理して、ぐるぐる〜っとなんか考えてますね。話してたら分かります。こいつ、話聞いてねえな、と。で、肝心の情報が漏れてて、ハヤシライスの一丁上がりです。

アリアハンの城近辺でスライム倒しているうちはいいんですが、人の話を聞けない人は、次のステージにいけないですね。仕事は全て情報でできている、ということを心に刻むべきです。何回も同じ話をする人の話も、何回も一生懸命に聞くべきです。ある日、突然、重要情報がでてくるかもしれません。

「戦争は、3分の1は軍事力で崩し、3分の1は情報で崩し、あとの3分の1は勝手に崩れてくれる」という旧ソ連のドクトリンは正しいですね。「がんばれ!」というと、みんななんか学校いってスキルを磨くんですけれども、それと同等の力で、人が何をやっているのかとか、他者に目を向けた方がいいと思います。

あと、話を聞けない人は喫煙をお勧めします。紫煙を上げていると、本当に良い対話ができます。

以上、4点ですが、非常に初歩的なことのように思うけれども、意外にできている人、少ないですね。若干2名ほど、次のステージに行くので、最近、厳しめに言ってますが、ひとつひとつクリアしていくと、幅広く活躍できる能力が身につきますので、ここは一つ、歯を食いしばって美味しいカレーを作っていただきたいと思います。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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