統合を意識する

川のほとりで死の覚悟をもって断食修行に入っていたシッダルタは、あるとき、一艘の小舟が流れていくのを目にする。その小舟には琵琶法師の師弟が乗っていて、こんな話をしたのだという。

 

「琵琶の弦は、張りすぎると切れてしまう。緩いと良い音がでない。」

 

このとき、シッダルタは突如として悟り、仏になったのだという。

現代の日本は、弦の緩んだ琵琶だと思う。アンチテーゼとして見られる現象は、弦を張りすぎて切れる音ばかり。炎上もまた商なりやといった風情である。あとは、成功モデルの横展開ばかり。高度成長的金太郎飴的政策では、二進も三進もいかないのは明らかだ。

 

尖鋭化した鋭いアイデアと、既存の仕組みとを統合して、初めて、新しい価値観が生まれるのだと思う。

どちらかに偏りすぎた行動は、ぼくは危ういと思う。

(了)

 

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