シングルベッド/シャ乱Q

こんばんは。スタッフの冨樫です。

YouTubeを自動再生にしたまま昼寝をしていたら、女性アイドルばかりのプレイリストの中で急に男性ボーカルが聞こえて目が覚めました。

 

シャ乱Qの「シングルベッド」でした。

 

もともと「シングルベッドで夢とお前抱いてた頃」というサビの歌詞が大好きではあったのですが、そういえばちゃんと聞いたことないかもなあと思いそのまま聞いてみました。

 

 

なんですかこのつんく的ネットリ感満載の歌詞は!!!

 

確かにサビだけで既にネットネトでした。しかし、1曲の間ずっとこんなに粘ついていたなんて……

 

「この年齢まで俺が 育てた裸の心は/おシャレをしても 車替えても 結局変化もないまま」

 

ああこの、感傷をすごい卑近な例で表しちゃう感じ、私の大好きなハロプロでもよくあるやつです。

 

「ダサイはずのこの俺」「早く忘れるはずの ありふれた別れ」

 

「はず」。この2文字が含む意味の重さたるや。この曲を1文字で表せば「筈」です。多分。

 

「恋は石ころよりも ありふれてると思ってた/なのにダイヤモンドより 見つけられない」

 

なにそれー!真っ直ぐすぎて比喩が比喩に見えないよ!!

 

「初めてお前抱いた夜ほら 俺の方が震えてたね」

 

はいもう、何も言えません。何も言いません。身を任せましょう。つんくに身を任せましょう!

 

歌詞はそんなに長くないのですが、この短い歌の重いこと重いこと。俳句教室(TAOで開催しています。次回は7月6日!)では「五七五で豊かな情景を表すには、意味の重複を避け、少ない語数に多くの意味を込める」と習っています。つんくの詞も、ひとつの語に含まれる意味が多すぎて重たくなっています。「シングルベッド」というタイトルが既に色々と抱えすぎです。

 

そして最後のサビの直前、

 

 

「あの頃にもどれるなら お前を離さない」

 

 

重たい言葉の中にあるからこそ、なんのひねりもないこの言葉が真っ直ぐに心を打つのです。

 

 

天才・つんくには多くの名曲がありますが、これほどまで1曲最初から最後まで力の入ったものは少ないような気がします。ミリオンを取る曲とはこういうことなのでしょう。

 

この粘っこい歌詞を、つんくの粘っこい声が歌うのです。そういえば私が世界一好きなアイドル・松浦亜弥も、ときに歌詞が聞き取れないほど粘ついた歌声です。きっとタッグを組むべくして組んだ2人なのです。

 

つんくがハロプロの曲で描くのは、あこがれや欲望を隠せない女の子です。この人なんでこんなに生きた女の子を描けるんだろうおじさんなのにって思ってましたが、つんくが描くのは女子とか男子とかではなくて、愛して強がって食べて寝る、そんな等身大の「青春」を生きる人間たちなのでしょう。

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