あけましておめでとうございます。山本です。
本年もよろしくお願いします。
昨日は2017年初出勤でした。
常連のお客様に加えて、初めましての方もちらほらと来店され、年明け最初の勤務を楽しむことができました。
お客様とお話ししていると、戸川さんから店長宛に突然のメッセージが。
「店長、クロ捌ける?」
クロ?さかな?
耳慣れない名前です。
というわけで、大きな大きなクロ(=メジナ)がTAOにやってきました。
あまりにも大きいサイズで、店長ひとりで捌くのは難しい…
そこで、樋口さんがお手伝いをしてくださいました。
魚を捌くという行為を目の前で見るのは初めての経験で、手際よく切身に分かれていく姿を美しく感じました。
ふと、4年ほど前に鶏を屠殺したのを思い出しました。
農業体験プログラムの一環で、僕は生きた鶏の頸動脈をナイフで切断し、首を切り落としました。
当然血はたくさん出るし調理場はめちゃくちゃに汚れます。
僕の手の中でどんどん体温を失っていく鶏を見て、残酷さと美しさ、そしていのちをいただく有難さを感じました。
僕たちが生きていけるのは他の生き物のいのちを殺して食べているからで、普段実感しづらいいのちの有難さ、感謝の気持ちを再認識した出来事でした。
樋口さんの指導のもと、僕も調理をお手伝いさせていただきました。
そして、クロのムニエルが完成。
悶絶するほどの美味しさで感動しました。
普段は調理済みの料理ばかり食べている僕だけど、いのちを実感できる調理という冒険にも挑戦したいと思える日となりました。
2017年のTAOも、幸先の良いスタートとなりました。
改めて、本年もよろしくお願いいたします。