こんばんは。スタッフの冨樫です。
Facebookで見る同期の留学体験記がクソつまらない。
高校の時に比べ大学は留学へのハードルが低くて、まわりにも留学を予定してる人が少なくない。
名前だけ知ってるような人までフォローしてるから、タイムラインには色んな国の石畳が映る。
全部が全部じゃないけど、たまに、ものすごーくつまらない投稿を見つける。
こんなことを学びました、こんなことを感じました、と言うんだけど、例えば留学経験のない人に「留学したらどんなことが学べると思いますか?」と聞いても、同じようなこと返ってくるんじゃないかな、という感じ。
勉強してお金貯めてそんな遠いところに行ったのに、そんなことしか学べないんだ、留学って…。
…。
でも、いいんですよ。
聞いてる方からすれば行く前も行った後も変わらないかもしれないけど、本人にとっては何か新しい学びがあった。
どこかで聞いたような薄っぺらい言葉も、実感があるとないとじゃ大違い。
斜に構えた人間が冷笑してる間に、語彙の少ない彼らは学びを重ねていく。
今はまだ薄っぺらい投稿にしかならない経験も、積み重ねたら何かになるかもしれない。
その学びにいくら払えるかは個人の感覚だけど、否定することは出来ないし、否定してる間にも彼らは何かを知った気になって、自信をつけて、のさばっていく。
私は貧弱な表現しかできない彼らに世界を渡したくない。だからこそ、彼らを冷やかす人間を(私自身も含めて)軽蔑する。
こんなことを言っている私も、交換留学の選考を受ける気でいる。それは自分の中の冷笑を押し殺すためでもあるし、私が彼らと何ら変わりない人間であるせいでもある。