こんばんは。スタッフの冨樫です。
高校生の頃から留学するする言い続けて、こいつ口だけだなと、自分でも思っていました。
ですがこの度、よううううううやく留学先が決まりました。
おととしくらいから、周りの人には「スウェーデンに行く!」と言っていました。自分の大学と交換留学協定を結んでいて、授業が英語で、教育とメディアの勉強ができて、行ったことない国。この条件に合致したのがスウェーデンでした。
だから、自発的にスウェーデンという国に興味があったわけではなく、ある意味消極法的に選んだ国でした。しかし選んでからむくむくと憧れが膨らんで、スウェーデンに行くための英語スコアが足りないがために大学卒業を遅らせまでして留学の予定を1年先送りにしたりしました。
そしてえっちらおっちら英語の勉強に取り組みました。試験を受ける機会は何度かあったのですが、すさまじいスローペースでの勉強の結果、「もうこの試験で規定スコアを取れなかったら留学できない」というところまで自分を追い込んでしまいました。ある意味ストイックです。
そしてその最後の試験の結果は…規定スコアを大幅にクリアしていました。
試験を終えた時の手ごたえは芳しいものではなく、ダメだった時のための精神的予防線を張りまくっていたのでかなり戸惑いましたが、何はともあれこれでスウェーデンに行ける!と大学の留学課にメールをしたところ、
「残念ですが、スウェーデンの枠はすでに埋まってしまっています」
規定スコアを取れた人から留学先が決まるシステムなので、私がギリギリまで粘っているうちにスウェーデンに行ける上限人数に達してしまったというのです。
もともと自発的興味があったわけではない国。枠が空いている他の国になら行けるのだし、これもまた何かの縁だろう。別の国で頑張ろう。はじめはそう思いました。
しかし、ふつふつとこんな気持ちが沸いてきました。
「そういう風に行った土地って、好きになれないんだよな」
私がいま通っている大学は、第一志望校ではありませんでした。センター試験後に急遽受験校を選びなおし、九州に来たのは受験の日が初めてでした。
きっかけがきっかけなので、来た当初はかなり卑屈になっていました。その後よい出会いもたくさんあり楽しいこともたくさんありましたが、はじめの頃の卑屈な思いはほんの少しですが今も尾を引いています。
福岡は何も悪くありません。ただ、卑屈な出会い方をしてしまったばっかりに、私はいまも福岡を心の底から大好きだとは言えないでいるのです。
そんなもったいないことはもうしたくない。そんな思いが、みるみるうちに大きくなっていきました。
食い下がって留学課からスウェーデンの大学へ相談のメールを送っていただいたりしましたが、結局枠を広げてもらうことはできず、私は違う国へ留学することになりました。
大学受験と同じ失敗を繰り返してしまったこと、それ以上に同じ失敗であることに失敗するまで気がつかなかったことが悔しくてたまりませんでした。「チャンスの神様は前髪しかない」なんて陳腐なスローガンにまんまと殴られている自分が情けなく思えました。
ただ、「希望のところに行けなかった」という意味では受験の時と同じ失敗ですが、「出会った土地を好きになれなかった」という意味ではまだ希望があります。卑屈になることの無意味さを学んだいまの私なら、次の土地との出会いを違うものにできるかもしれません。
私は大学は第一志望ではありませんでしたが、高校ははちゃめちゃに行きたかった学校に行くことができました。自分が通う学校を狂信的に愛していた高校生の頃の自分は、大学に入って卑屈になった私からすると気味が悪く、「自分がいる場所はちょっと批判的に見るくらいが健全なんだ」と思うようになりました。
狂信も、卑屈も知っている。いまの私なら、次の土地をより健やかに愛することができるかもしれない。これが私の、留学における1つ目の挑戦です。
ということで、私は今度の夏から1年間、アメリカワシントン州に行きます。スウェーデンほどじゃないですが寒いところなのでビビっています。おすすめとかアドバイスとかあったら教えてください。
あと、おそらく帰国してから割とすぐに実家に戻ることになるので、今のうちにもっと福岡好きになっときたい!まだ時間はあるし、ちゃんと大好きになってから発ちたい!色んなとこ行くぞー!